バーニーおじさん(日本ディープラーニング協会 G検定を受けてみた)
先週12月16日(土)に、日本ディープラーニング協会が実施する「G検定(ジェネラリスト検定)」という試験を受けてみました♪♪
お金はかかりましたがかなり勉強になりました!
以下は協会公式サイト(http://www.jdla.org/)の情報をもとに書いています。
1.日本ディープラーニング協会とは?
2017年10月に発足したばかりの、日本ディープラーニング協会(JDLA)。
ディープラーニング活用の機会を増やし、日本の競争力を高めるのが目的とのこと。
5本の柱のうち1つに「人材育成」が掲げられ、
その取り組みの一部として検定試験が行われています。
2.G検定とは?
「ディープラーニングを事業に活かすための知識を有しているかを検定する」
ための試験とのことで、今回は以下のような感じでした♪
- 試験時間…2時間(オンライン)
- 試験内容…ディープラーニングの基礎知識や関連する社会情勢
- 試験形式…選択式問題、100問(1問につき複数の回答が求められるものもあり実際に解いたのは233問)
- 受験料…12,960円(税込)
受験料、結構しましたね(T_T)泣
やっぱりディープラーニング系はどうしても高くなるのでしょうか。
推薦図書がこちら。
(1)AI白書 2017
(編)独立行政法人情報処理推進機構 AI白書編集委員会 角川アスキー総合研究所
とにかく量がすごい。A4サイズで360ページ、まさに「白書」。
A4が入るカバンがあっても、持ち歩きたくないです。重いから。
画像・音声・言語処理をはじめとする各分野での発展の現状、社会的動向など。
体系的に幅広く学ぶことができます。
全ページにぎっっっしり文章がつまっています。
単語検索したいのでPDF版がほしいですが、カンニングを助長してしまうので難しいでしょうか。
3,564円(税込)。
(2)人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの
→こちらは新著版の読み物という感じで(B6判ですが)、264ページ。
人工知能やその扱われ方、あり方について歴史をたどって書かれています。
色々なエピソードや議論の様子を知ることができ、興味深く読みました。
1,512円(税込)。
(3)機械学習
プロフェッショナルシリーズ (著)岡谷 貴之 講談社
→おそらく関係者の中では言わずと知れた「青い本」。
理論の説明が主で、数式が出てきます。
紙と鉛筆を用意して読むのが良いのでは。A5判。
3,024円(税込)。
以上、推薦図書で8,100円、受験料込みで21,060円でした。
高いとも言えますが、
今まで素人流にニュース記事や技術文書を読みつまみ、必死に体系化して飲み込もうとしていたところを、
きれいにまとめた状態で教えてもらうことができ、大変良い機会だったと思っています。
また、今まで使っていた言葉の定義をきちっと勉強することができ、
もやが晴れるような気分でもありました。
何といってもこれらが日本語でまとめられているところも大変ありがたいですね。やっぱり母国語だとスラスラ読めます。
3.感想
時間が足りなかったです(T_T)
120分で233問なのでおおよそ1問30秒!
私はディープラーニングについては以前から少しだけやったりしていたので
おおよその枠組みは理解できているかと思っていたのですが
まだまだ理解し切れていないなと感じました。
でも「よく聞くけど実はきちんと理解し切れていない言葉」「きちんと説明できない言葉」
をほんの少し理解できるようになったかなと思いました。
受験対象者に経営者も含まれていたと思いますが、
ディープラーニング研究者と誤解なく(過大・過小評価なく)
コミュニケーションを取れるような、基盤作りの一歩となると思います。
ちなみに数式はほとんど出てきませんでした。
偏微分を知らない方は勉強が大変かもしれませんが、
今回は一問だけなので、今後も同様の傾向が続くのであれば
数式には手をつけずにほかに注力しても良いかもしれませんね。
恐らくG検定はジェネラリストの検定なので、
数式含む理論や実装の部分は「E検定(エンジニア検定)」で行うんでしょうね。
こちらは2018年4月予定のようです。受けてみたいと思います。
それでは、また。
追記:
無事合格しました(12/26)。
受験者1448人、合格者823人とのこと。
合格率は56.8%ですね。E検定に向けて頑張りたいと思います。