数学科卒のものぐさナナコのブログ

リケジョというよりリケイ人間、いやむしろ人間と呼んでもらいたい、20代女性です。 https://github.com/aturahc13

(その3)数学科卒が理系社会で上手く楽しくやっていくには

前々回の記事(数学科卒が理系社会で上手く楽しくやっていくには - 数学科卒のものぐさナナコのブログ)と

前回の記事((その2)数学科卒が理系社会で上手く楽しくやっていくには - 数学科卒のものぐさナナコのブログ

のパート3です。

 

・前々回(その1)は、

「多くの人は数学は重要だと感じているが、実際何を生かせるのか、当の本人たちもわかっていないことが多いのではないか」というお話。

 

・前回(その2)は

「私(筆者)が経験した、工学系分野において数学が生かせた(と思った)例」の紹介でした。

そこで今回は、前回お知らせしたように「数学科からきて工学系で苦しんだこと」をお話します!

繰り返しになりますが、あくまで、私の体験から来るものなので、一例として参考程度にお聞きください。さらに私の場合は、学生時代は数学→社会人になって工学系となりましたので、その状況に限ったお話になってしまうかと思います。ご了承ください。

(いつかぜひ、他の人の例も聞いてみたい…!)

 

そして 次回(その4)は、「数学科の人が工学系に来て上手く楽しくやっていくために、やっておくべきこと(具体例)」にしようかと検討中です♪♪

 

話を戻して、今回は大きく以下2つの内容をお話します。

(1)工学系に来るまでの足場固め

(2)工学系に来てから手間がかかると感じたこと

 

(1)工学系に来るための一歩

まず今回の内容として「工学系にきて~」と書いてしまったのですが、実際まず大変なのは「工学系にくる」までです。ここでは、就職活動のことを考えます。

数学の中でも応用系のことをやっている方は問題ないかもしれないのですが、特にそうでない純粋数学寄りの人は、まず「自分が何をできるのか」を客観的に見て、工学的な観点から足りない部分を、自助努力で身につける必要があります。

が、それができるようになるには、多くのステップが必要で、そのステップごとに困難が生じます。例えば…

① 工学系の中で自分が何がやりたいかわからない

② ①が見つかっても、やりたいことに対して、どのような知識技術が必要とされるのかがわからない

③ ②が判明しても、自分がその知識技術を持っていない(もしくは、十分に持っているのかの判断がつかない)

④ ③を身に着けたとしても、それを上手くアピールする方法がわからない。

といった問題が起こるかもしれません。すでに工学系で数年間学んできた人ですら、就職活動の場では①④などに面食らうことがあるでしょうから、誰かの指導のもとできちんと学んだ経験がない人は、もっと面食らうかもしれません。

 

①はもう無理矢理にでも見つけるしかないです。というか、①がないのであれば、工学系を目指す必要もないでしょう。

とにかく数見て比較していくうちに、「自分はこういうのをやりたい」(もしくは「やりたくない」でも。)という思いがふっとわくようになるでしょう。

②③は、できるだけ、その道の人に協力を仰ぐのが良いでしょう。いくら調べたところで、得られた情報がスタンダードなものなのかわかりませんし、確実な道を選ぶのが良いかと思います。協力者はできるだけ増やしておきましょう。③の自己学習については、とにかくコツコツ進めるべきです。今はオンラインでも多くの有名大学の講義を無料で受けられたりします。とにかく何かしら「◯◯を終わらせた」と言えるものを最後までやってみましょう。本1冊読み切るでも構いません。第一弾としては、そこそこ達成しやすく、そこそこ世間でも取り組んでいる人が多く、自分にも他人にも明確なゴールがあるものがおススメです。

④ も就職活動共通の問題かもしれません。特に工学系での経験がない人にとっては、自分の知識技術に心から自信を持つのは難しいでしょうから、何かしら客観的に自分の実力を確認できるような資格試験を受けてみたり、もうすでに勉強を始めて長いのであれば○○チャレンジみたいなものに応募してみても良いかもしれません。

とにかく外部とつながりましょう!

 

(2)手のかかる作業が多い

一般的に?、数学は多くの分野の人に「面倒くさい」「ややこしい」「忍耐力が付きそう」等と思われていることでしょう。

しかし私は思うのです。数学ほど手軽に始められるものはないと。

まずですね、数学の場合は、出てくる単語の定義を確認してさえいれば、もうあとは持ち物なしで乗り切れます(理論的には可能…)

そして、論理的に正しいか正しくないかの判断は、経験値がなくてもできます。一度論理的に構築された理論であれば、ある程度固い足場として使うことができます。外乱や誤差というものがほとんどない世界なので、上手くいかない時は、論理的におかしいか、理論的におかしいかのどちらかであることがほとんど。シンプルに考えることかできるでしょう。

 

一方、そもそもプログラミングを書くためには開発環境の構築が必要です。

すでに用意されたパッケージをインストールするとしても、PCのOSやバージョン、他ソフトとの兼ね合いなど、気をつけるべきことは意外と多いです。

 

まずプログラミングを体験してみると良いです。昔ながらの勉強方法として電卓を作ってみるでも良し、github上からディープラーニングのコードを引っ張ってきて回してみるでも良し。とりあえずプログラミングに触れてみましょう。

 

私は就職活動の時まで全くやってこなかったので、「数学専攻ならぜひ技術部門に!」と人事の方には言われるのですが、実際技術系の入社試験を受けようとすると、情報系とか、機械系とか選ばなくてはいけません。

数学なので恐らく情報系になるんでしょうけど、実際私が溶けたのは「2進数への変換」みたいな問題だけ。

プログラミングの問題が出てきた時は、当時は、穴埋めであればとりあえず"+="と書けと言われていたので、ひたすら書いていました。

 

ただし、SPIでしたっけ??ええと、あの、順番に図形が並んでいて、「この次の図形はどれか」みたいな問題ありますよね。IQテストみたいな問題。あれは恐らく数学が得意な人はめちゃくちゃ得意なんじゃないかと思いますね。

私もあれだけはバリバリに解けて、就職活動で唯一、全く苦労しなかった点でした。

 

とにかく、工学系だと、実際に手を動かして結果が出るというのが第一です。

理論だけでは良し悪しがわかりにくいのも、難しくも面白いところ。

特に数学をずっとやってきた皆様には、習うより慣れろということで、ぜひ、色々手を動かしてみることをお勧めします!

 

 

それでは、また。